3号ぶりに季刊「銀花」再開
季刊「銀花」158号/夏(文化出版局)ー2009年5月25日発売
「北の残照」写真家小島一郎が焼き付けた津軽、そして・・・
今年の年明けから3月にかけて、青森県立美術館で小島一郎(1924〜1964)の
大規模な回顧展が開かれた。限られた写真界の人々を除き、
知る人ぞ知る存在であった小島の短くも充実した仕事の全貌が
初めて明らかになり、大きな反響を呼んだ。
被写体のほとんどは、故郷、青森だ。津軽のはるばると広がる空と大地、
曇天と雪に蔽われた下北の海辺、土地に根ざした人々の暮らし……。
時に風土に寄り添い、時に透徹したまなざしで、
小島は目にしたものを印画紙に焼き付けた。
その写真は静謐の中に情熱を秘め、夢半ばで生涯を閉じた作家という
物語性を超えて、強い力で現代人に訴えかけてくる。(本文リードより)
http://i-debut.org/ginka/