安倍朱美創作人形作品集のデザイン制作
創作人形:安部朱美 撮影:後 勝彦 詩:谷川俊太郎 発行:「昭和の家族」展実行委員会
季刊「銀花」でお馴染みのカメラマン後勝彦氏からの依頼で、7月22日から広島・天満屋で開催される、安倍朱美創作人形作品集「きずなー昭和の家族、伝えるこころ」の作品写真集のデザインをまとめさせて頂いた。一週間早いが予告編として紹介させていただきます。
再色校正も終わり、21日の仕上がりを待つだけだが、撮影はさすがに名手後勝彦さんの真骨頂、鳥取の大自然や街並みと人形が見事に溶けあって、懐かしい昭和を生き生きと映し出した素晴らしい上がりだった。
◉
編集女史はやはり銀花で何度もご一緒した渡辺尚子さんだったので、迷うことなくデザインに集中出来た。そして印刷を担当したのは、「銀花」最終号で散華の美術印刷を熱心に仕上げられた奈良の岡村印刷工業株式会社。さすがに今時珍しいプロの職人集団で感嘆した。仏像の印刷が得意なだけあって製版が素晴らしく、梅雨時の悪天候のロケ地のため若干アンダーだったポジをこちらの意図を汲み取って明るくし、さらに命を吹き込んで頂いた。スケジュールはタイトだったが黙っていてもPPを貼り、しかも断裁までしてページ仕立てでの校正出しで、そのプロ根性の完璧さには恐れいった。
◉
安部朱美さんの暖かくも精緻な人形を会場や写真集で見られた人は、かつての懐かしい父母兄弟姉妹や祖父母、隣り近所の馴染みの人達、あるいは幼さなかった自分自身と対面して涙ぐまれる方も多いのでは・・・・・
また一冊、銀花クルーとこんなに早く本の製作にかかわれたことは幸せだ。編集女史曰わく、「中谷さんには本の神様がついておられるから大丈夫」と元気づけられ、なんとも心丈夫な励ましをいただいて、感謝感激免疫力大アップでした。
・
●クレジット を追記させていただきます。
・
発行:2010年7月20日 著者:安部朱美 詩:谷川俊太郎 撮影:後勝彦 デザイン:中谷匡児 編集:渡辺尚子 校閲:竹内久恵 発行人;「昭和の家族」展・実行委員会 企画責任:畑田公生 企画;畑田彰生 印刷:岡村印刷工業株式会社 撮影協力:岡本一銭屋・仲田正人・吉持彰英・左知子
Category: 仕事のこと | 4 comments »
2010年 9月 6日—12:05 AM
本日(9/5)、「安部朱美 創作人形展」を見学して来ました。人形を見ていて吃驚しました。私がモデルになったのではないかと思えるほど自分にそっくりな物があったのです。写真集と絵葉書を買いました。
いぇびす(;´ロ`)の日記で記事を書きました。
http://hello-yebisu.seesaa.net/?1283679827
2010年 9月 6日—11:42 AM
「安部朱美 創作人形展」を見学され、自分とそっくりな人形を見つけられたとのこと!
一番わんぱく坊主な彼にそっくりとのこと。私はその右隣りの弱々しい、やっつけられ役。
ちなみに、「いぇびす」さんにそっくりなわんぱく坊主は、
この安部朱美さんの人形を撮影された後克彦さんにも瓜二つでーす。
コメントありがとうございました!
2010年 11月 30日—10:24 AM
【作品集のブックデザインを制作担当した】と言う意味での表題で、
文を読めばお解りいただけそうなものだが・・・
誤解を与えるようなので、一応改題しておきました。
2010年 11月 30日—6:18 PM
がっかりさんへ
今朝、出社してメールを見た時点では『自作では・・・』の意味が、
何を言いたいのか今一つ理解出来ませんでした。
帰りの電車の中で気がついたのですが、文中には『カメラマン後勝彦氏からの依頼で、』
としか書いていなかったので、がっかりさんは『自主制作ではないのか?』と
考えられたようですね。
クレジットを書かなかった私のミスでした。追記してお詫びいたしますが、
自主制作などではなく、【昭和の家族・実行委員会】から依頼を受けた発行物です。
念のため! それにしてもブログに公開するには細心の注意が必要だと、
しみじみ考えさせられました。