Archive for 10月 2010


フィガロジャポンのコラム

2010年 10月 18日 — 6:29pm

figaro

 

雑誌「フィガロジャポン」のオフィシャルサイト「madame FIGARO.jp」のカルチャーコラムで【KanonCalendar&Clock】を紹介していただいた。その中で数字の動物達が偶然に隣り会う楽しさをあげていただいている。感受性の強い世界中の子どもの幾人かは、それらの出会いを奇想天外な物語に展開してくれるのではないかと私は密かにひそかに期待しています。たとえば[1]のトイプードルはやんちゃだけど怖がりな子犬と人なつっこいが少しトボケた子犬。[5]は初恋をする元気な少年とおてんばな少女。それぞれの数字キャラが偶然出会ったり別れたりしながら、膨大な時の物語をつむぐのです。100人いたら100通りの物語が夢想され、100冊の絵本が創造される。そんな夢まで見たりしています。

 

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モグラ叩きが始まった。

2010年 10月 18日 — 9:56am

 

左:イメージ画像 右;大活躍のS医大のドクターヘリ 左:イメージ画像    右;大活躍のS医大のドクターヘリ

1回目の抗がん剤は、副作用を押さえる薬が日々進化していて、3日目から1週間ほどの軽めの吐き気と、まだ少し続く筋肉痛を伴う軽めの倦怠感で済みそうだ。なので川越祭りの祭り囃子が聞きたいのと、佳境に入った龍馬伝を自宅でゆっくり観たくて、先週に続き2泊3日の一時帰宅することに。(来週後半には2回目の抗がん剤投与があり要静養)
【10月12日(火)】
●抗がん剤投与から4日後の腫瘍マーカーが出て来た。CEA.SLX.SCCともに軒並み下がっていた。中には半減しているものや正常値に戻っているものもあるが、これだけで一喜一憂しても仕方ないのだけれど、今も体中をぐるぐる回って、どこかに潜んでいる飛び散ったガン細胞と戦っているかと想像すると頼らざるを得ない。始まったばっかりなので正確な効果の結果は3週間毎に4回投与した後なのでまだまだ先だが、期待せざるを得ないので、ホント頼むぜ!   アリムタとカルボプラチン。
●終日緒形拳からの手紙(文化出版局)を読んだ。緒形拳の真っ直ぐな生き方と、野太い書は大好きだ。私も若い時には光悦に魅せられて60過ぎたら書をやろうと漠然と考えたこともあり、色々やってみたが定まらず結局モノにはならなかったようだ。ただ40代に書きまくった時期があった。尊敬する今は亡き輪島の漆芸家角偉三郎氏にお会いしに行った折、氏が運転する四輪駆動で遠見京美さんの和紙工房に連れて行って頂いた。その時見た、京美さんの独創的で野性的な和紙に大いに触発されて書いたものが北陸に幾枚か残っているようだ。今となっては恥しくもあり懐かしき限り。
●体操とウォーキングに明け暮れる。

 

akatonnbo

【10月13日(水)】
10階を  超えてトンボよ  何処へ行く
【10月14日(木)】
●終日『手をめぐる四百字 2 女たち』を読んだ。父の漆まみれの手と、あかぎれだらけの母の手に育てられながら、反発もした若き日の未熟さを恥入りながら病室のベッドで自分の手を見直した。なんの苦労もしたことのないような綺麗な手で、パソコンのペンダコだけが光っている。
●この病院では風呂は隔日で、20分の制限付きの腰湯までである。最初は時間が気になって落ち着いて入れなかったが、風呂の入り方の要領が大分わかって来た。まず湯船の蛇口を最大限出しておいて、洗い場のシャワーで体と頭を洗ってしまう。その間に20cmほど湯が溜まるので、湯船に足も伸ばして寝ころぶと何とか肩まで浸かって全身浴の気分を味わえるという具合である。目覚まし時計を20分後にセットして…。

それでも介護なしで不自由なく入れるだけでもまだまだ幸せではある。
【10月15日(金)】
●採血とレントゲン。「5日のレントゲンより更に小さくなっているようだです」、と主治医から報告があり嬉しい限り。来週は体調整えて2回目のアリムタにトライだが、今週20日にはiPhone用(Uチューブアドレス)のカノンカレンダーも発売されるので楽しみが倍増。

 

maturitoyabu

【10月16日(土)】

一時帰宅するため8時10分のバスで自宅に戻る。旭町三丁目の「松平定綱の山車」がすぐ近くの公園に出ているので孫と早速見に行く。テンツクテンテン・・・お囃子にのり獅子舞・ひょっとこが舞っていた。午後は娘夫婦の車で私が大好きな川越・藪蕎麦(川越市小室2-10)に連れて行ってくれた。主人は神田・藪蕎麦で修行してのれん分けしてもらった方だけあって、細身で色白の蕎麦はのど越し良く、なんとも絶品で、これなら多少のムカつきがあってもツルンと食べられるだろう。

【10月17日(日)】

やはり自宅の布団はぐっすり眠れる。7時半に目覚めた。今まで気づかなかったが、愛にすっぽり包まれている気がした。 今回の抗がん剤は2週間経っても筋肉痛を伴う倦怠感が残っており、後半のために終日のんびり静養。出たとこ勝負のモグラ叩きは、始まったばかりだ。

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ありがとう! 珠玉2冊の本。

2010年 10月 11日 — 10:08am

 

 

ken

 

 

昨日2冊の本が自宅に届いた。抗がん剤投与のため入院していたが、副作用が軽くたまたま一時帰宅していたので運良く直接受け取れた。元季刊「銀花」編集長が書籍部に移られて担当された『手をめぐる四百字Ⅱ女たち』(季刊「銀花」に連載されていた四百字原稿用紙1枚の自筆【手書きエッセイ】53編)と『緒形拳からの手紙』(季刊「銀花」の愛読者カードに書かれた緒方拳の書手紙−共に文化出版局刊)の2冊で、9月6日・10月7日発行の出来たてほやほやだった。明日から抗がん剤投与と副作用の経過観察のため、残り3週間の入院生活に戻ります。三食昼寝付き・読書三昧、ウオーキング三昧の日々ですので、ゆっくり味わいながら読ませて頂きます。本当にありがとう!

 

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セカンドライン開始

2010年 10月 10日 — 12:13pm

抗ガン剤投与から8日たち、いくつかの副作用がかなり軽くなって来たので2泊3日の外泊許可が出た。少し入院生活の途中経過をアップしておきます。
【9月30日(水)】
●入院初日。副作用を軽減化する薬を前もって飲んでおくこと以外特にすることなし。
【9月31日(木)】
●昨夜は隣りの肺炎患者の胆切り音で1時間毎に起こされ、寝不足になるので部屋代えを申し出る。見かねてすぐに部屋代えして頂いた。幸運にも南側の窓側に移れ、1ケ月の入院生活が天と地の差で格段に良くなって大変ラッキーだった。  ●心電図とレントゲン撮影

 

2010.10.1_3

【10月1日(金)】

●午前11時.研修医の女医さんに点滴針を受け1時間50間分かけて 1)デキサート9.9mg(ステロイド系の副作用止め) 2)ペメトレキセド(アリムタ)830mg 3)カルボプラチン295mg の順に抗ガン剤点滴投与
●点滴が終わる頃に孫の夏音がバーバとお見舞に来てくれた。夏音はジージが入院したのを聞いて、「トウモロコシを持って行く!」と言ってくれたそうだ。宮崎アニメ初期名作《となりのトトロ》のメイちゃんが、お母さんの入院している病院にトウモロコシをお見舞に持って行こうとして迷子になるシーンをしっかり理解して覚えていたんだ。「三つ子の魂百まで」と言うが、まさしく3歳児の孫にも優しい心を伝えてくれて、こうした触れ合いを共有しあえた幸せを、宮崎駿監督と病気に感謝している。
●初日の副作用は薬にアルコールが少量入っているため2時間後に顔色が赤らんだのと、2年前には出なかったシャックリが夕食後から出て来た。消灯9時から10時まで我慢したが、交感神経が刺激されてとても寝られそうにないので、ナースセンターに行きシャックリ止めの薬を頂き、1時間後に収まってようやく寝られた。

 

2010.10.2

【10月2日(土)】
●秋晴れの午後、夏音に加えて蒼空もお見舞に来てくれた。【笑顔は最大の免疫力だ】を実感しているカフェテラスに、主治医助手の可愛い研修女医さんが目撃してくれたので、夕方の巡回検診の時に《笑いの免疫力効果》を信じて落語で治療している医師の話までしてしまった。西洋医療を日々研鑽学んでいる途上の若い先生方には余計な話だったかな・・・でもいつかこんな話が役立つと嬉しいのだが・・・
【10月3日(日)】

●体調何も変わらず日がな病院内を歩いて運動する ●色んな薬で便秘となり、膨満感がひどい ●夕食後少しムカつきを感じる。
【10月4日(月)】

●朝方うがいをしていて急に吐き出しそうになり、人並みにとうとう4日目にしてムカつきが始まったようだ。立ったり動いたりするとムカつき、胃を誰かに握らているようで、なるほどこれは辛そうだ。
●横になっていると比較的楽なのとショックで、終日ベッドでへたっていると、【大元気薬】のメールが届いた。知り合いの編集者から、私の「カノンカレンダー&クロック」をウェブ上の雑誌で紹介して頂けるとの内容。思いもかけず嬉しい【大元気薬】でただただ感謝。

 

2010.10.5:

【10月5日(火)】
●昼にムカつきを想定せず予約した特別食「チラシ寿司」が配膳。が半分以上食べられた。
【10月6日(水)】

●歯磨きのうがいで、ゲッとあげそうになる。●お粥に替えてもらい随分食べやすくなった。
【10月7日(木)】

●ムカつきが3日目にして収まって来たようだが、まだ少し残っているようた。
【10月8日(金)】

●ほぼムカつきがなくなって、煮物の臭いも気にならず、食欲もほぼ戻る。 ●レントゲンと採血の結果は、原発巣辺りがわずかだが縮小しているようで、効果が出てるようだ。 ●白血球の減少も6700から3800とひどくなく、好中球も1285あるので免疫力もまずまずだ。 ●順調に推移しているので2泊3日の外泊願い出す ●半身浴で20分以内のせわしない入浴は大変ストレスがたまる。とにかくお風呂に肩までのんびりと浸かりたい。
【10月9日(土)】

●午前9時自宅着 ●奇しくも友人の命日だったのでビューローの写真に話をする。同じ肺ガンで闘病していたが、彼は「家に帰るのに、何故外泊なんだ」とへそを曲げていたそうだ。詩人だったがゆえに言葉には敏感だったが、確かに患者側の気持ちを理解していない病院側の言葉ではある。せめて一時帰宅にでもしてもらえればありがたいのだが・・・。 ●この1週間の経過をみた限り私の副作用は軽度と判明したと思う。念のため2回目投与から1週間まで入院して様子を見るが、3回目以降は予定通り外来でいけそうだ。

 

秋桜の  天に溶けいる  高さかな

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