Archive for 3月 2011


放射線被曝その2

2011年 3月 30日 — 11:28am

2011.03.30_1

◉28日のブログで私の治療で受けた放射線量は約162mSv/h(ミリシーベルト)と書いたが、お粗末ながら2年半前の放射線治療の線量を足すのをすっかり忘れていた。放射線を局所的に肺がんにあててガン細胞を撲滅させようとする手術に近い治療なので、さすがにmSvの1,000倍の単位になるSv(シーベルト)と同単位のGy(グレイ)。

1日2Gy×30回=60Gy/hだったのでトータルは60.162Gy/h(60,162mSv/h)。ウ、ウ、桁が違った。もしこれだけの放射線量を一度に浴びたとしたら確実に死ぬ量をはるかに超えている。とは言え原発放射能の話題とは次元が全く違うが、私の場合は放射能の怖さを書きたいのではなく、医療放射線のおかげで4cmのガンを一時的にも半分のガンに縮小してもらっているので大感謝しているのだ。これからも骨や脳などに転移すれば痛みの緩和に威力を発揮してくれるだろう。風評被害などにめげずに放射線医療のさらなる進化を願いたい。

◉ゲムシタビン1回目投与から7日目。発熱とアルコール酔いなどの副作用は昨日あたりにすっかり消えて散歩なども再開。明日は2回目だ。

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放射線被曝量

2011年 3月 28日 — 2:04pm

2011.03.28.hakuren

◉ 24日のゲムシタビンの副作用なのか、26日の骨シンチグラフィー検査の後、寒気がして来て38℃発熱し、風邪が怖くて2日間寝込んでしまっていた。ゲムシタビンは副作用が少ない抗がん剤なので嘔吐感や食欲低下はさほど感じないが、顔の火照りが4日・発熱が3日続き、ようやく落ち着いてきそうだ。1クール4週間の中程には骨髄抑制や、後半の肝臓・腎臓機能低下もあるらしいのでまだ油断出来ず不安も残るが・・・。
◉ 話題の放射線被爆だが、病院のカフェテラスでの闘病仲間でもかしましい。ガン患者が受ける検査なので安全なのは分ってはいるが、ちなみにこの2年半でどれくらい被爆したか知りたくて計算してみました。骨シンチグラフィー1回の放射線量は15ミリシーベルト(X線の300回分)×5回=75mSv+。CTが6.9mSv×12回=82.8mSv+PET1回 2.2mSv+X線40回=2mSvでザッとトータル162mSvでした。骨シンチは半年間隔、CTは4ヶ月間隔と半減期を計算された医療被爆は安全とは言え、自然放射線が年間2.5mSvに比べると恐ろしい量はであることが改めて思い知らされました。

◉24日のゲムシタビンの副作用なのか、26日の骨シンチグラフィー検査の後、寒気がして来て38℃発熱。風邪が怖くて2日間寝込んでいた。ゲムシタビンは副作用が少ない抗がん剤なので嘔吐感や食欲低下はさほど感じないが、顔の火照りが4日・発熱が3日続き、ようやく落ち着いて来そうだ。1クール4週間の中程には骨髄抑制や、後半の肝臓・腎臓機能低下もあるらしいのでまだ油断出来ず不安も残るが・・・。

◉今話題の放射線被曝だが、病院のカフェテラスでの闘病仲間でもかしましい。ガン患者が受ける医療被曝なので安全なのは分ってはいるが、ちなみにこの2年半でどれくらい被曝したか知りたくて計算してみた。骨シンチグラフィー1回の放射線量は15ミリシーベルト(X線の300回分)×5回=75mSv+CTが6.9mSv×12回=82.8mSv+PET1回2.2mSv+X線40回=2mSvでザッとトータル162mSvでした。骨シンチは半年間隔、CTは4ヶ月間隔と半減期を計算されていて安全とは言え、自然放射線が年間2.5mSvに比べると恐ろしい量であることを改めて思い知らされた。

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サードライン開始

2011年 3月 25日 — 11:35am

2011.03.24.590

◉昨日、サードライン治療のためゲムシタビン点滴注射の1回目をして来た。2年半前に肺腺ガン・ステージ3bからの治療を始め進行が遅いガンらしく、運良く3度目の一足早い庭桜満開を見ることが出来たが、とうとうサードラインに突入。点滴時間は1時間ほどで済んだが、途中から初体験の注射針の血管痛があったので驚いたが、腕を暖めてもらうと痛みは緩和された。来週・再来週と3回続け、2週休みが1クール。途中、血液検査などで進行を抑えられていそうであれば、これから先もズッ~とこのジェムザールを続けることに。効果がなければすぐ次の作戦で、これ以降は選択肢が狭まるのでより長く続けたいものだが・・・。◉今回のゲムシタビンは後発医薬品のジェネリック薬なので従来品より3割ほど安くなり、なんと前回新薬のアリムタの10分の1だった。◉体力・気力が弱まると免疫力がいっぺんに下がるのでこれからが免疫力維持の努力が正念場になりそうだ。◉3月8日のCT検査で、アゴから下腹部内蔵・リンパなどは”白”(見落としがなければ)でしたが、明日は骨に転移していないか調べるため【骨シンチグラフィー】の検査日です。◉少し嬉しい話—化学療法室の若い男性の薬剤師さんが手作りプリントのシートで今回治療の詳しい説明をしてくれた。話の最後に「最近ではiPadで説明したりもします」と言うので彼なら理解してもらえるかなと、ついiPad・iPhoneのアプリを作ったことを話したら、その場でKanon Calendar & Clock」をダウンロードして「アプリを作った人に初めて会いました」と感激してくれた。医療現場の身近にiPadを自由に活用しているK君のような次世代が現れて、大変嬉しい体験をしました。日本の遅れた医療体制の改革に革命を起こしてくれることを期待しています。

 

◉ところで、今回の大災害に巻き込まれたガン患者さんもかなり多いと思うのですが、医師・医薬品不足に加えて重なる恐怖のショックや将来の不安で、生きた心地がせず免疫力どころではないのではと人ごととは思えず心痛みます。なんとかめげずに生きる希望や復興に奮い立つ気力を絞り出し、せめて手足を動かすことからでもお互いに免疫力アップしましょうね。

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萌し

2011年 3月 21日 — 10:18am
3月16日初開花

3月16日初開花

昨日、震災後絶望的な9日を耐え忍んだ80才の祖母と16才の孫が石巻で救助されたが、東北大震災の死者行方不明者はなんと2万人を超えている。涙の春分の日になった。被災地の生死をかけた地獄をよそに、我が家の早咲き桜が早や満開で、春を感じる萌しではある。なんにも出来ない身の上でこんなのんびりしたブログで良いのだろうかと自問自答してしまうが、世界中からの温かい支援もあり復興の兆しらしいニュースも・・・。地獄を味わった人々の道のりは遠いだろうが、1人でも多く1日でも早く、なんとか、なんとか、心温めて欲しいものだ。

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