Archive for 4月 2011


ガンの成長速度について

2011年 4月 30日 — 12:02pm

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◉原発事故があってにわかに放射能の怖さが見にしみている昨今だが、詳しいことを学校で教えてもらっていないので教育先進国と言われているはずの日本中がパニック状態である。それはガンも同じで、ガンになって初めてガンについて何も知らないことに唖然としたものである。要するに国策に都合の悪いものや、怖いもの、臭いものにはフタをしてしまう日本の古来からの悪習からである。都合の悪いことももう少し情報開示して教育するべきではなかったろうか? ◉私の肺ガンファーストライン治療後、東大病院・中川恵一先生(放射線科准教授)にセカンドオピニオン外来に受診した時、『あなたのガンは20〜30年前から発病していたんですよ』と説明を受け、エッなんのこっちゃ???と戸惑ったものだった。 ◉最近キャンディーズの田中好子さんが、乳がんで人知れず19年間闘病していて亡くなった。初期手術後、再発転移などを経て4回目の再発後にとうとう爆発的に増殖して多臓器不全になったのだろう。 ◉あまりにもガンのことを知らなさすぎるので、自分でも納得するために、上の図のようなガンの成長速度をグラフ化してみた。ある日1個の細胞が壊れてガン細胞になってから、1~4年で2mmの大きさに成長し、平均9年、あるいは10~24年で1cmの大きさに成長するが、それ以降は急激に大きくなるらしい。 ◉2mmくらいではレントゲンでは発見出来ず、5mmくらいからようやくCTに表れるが、よほどの名医でないと見過ごされてしまう。私など30年来付合って来た医者に、40mmになるまで見過ごされてしまい愕然としたものであるが・・・ ◉PET検査であれば2mm大のガンを発見可能だが、早期発見して患部を手術で取り除いたとしても完治ではなく、田中好子さんのように密やかに生き残ったガン細胞が再発転移して長期間の戦いが待っている。かたや昨年11月に入院して来た1m80cmの頑丈そうな66才の男性は、肺ガン4期リンパ・脳転移だったため4月に亡くなったが、半年の闘病生活だった。多分、何で俺がガンに?と思い悩み、精神的に納得いく間もなかったのではなかろうか。しかし、早期発見して19年間戦うのと果たしてどちらが良かったのだろうか?

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4回目のゲムシタビン投与

2011年 4月 21日 — 9:46pm

2011.4.21-2

 

本日、2クール初回の4回目のゲムシタビン投与。連休明けにCTを撮影して比較しないとハッキリはしないのだが、CEAの腫瘍マーカーは20.4から安全圏の4.3(上限6.7)まで下がった! 主治医は『どうやら別の要因で出た数値のようで、20.4は無かったことにしたほうが良いのでは』とのこと・・・。確かにマーカーの数値で一喜一憂してもどうなるものではないが、アリムタが期待した割にあまりにも効果がなかっただけに、3週連続でより強力になったゲムシタビンのこの兆しはもう少しの命拾いを期待したいものだ。

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気分転換

2011年 4月 21日 — 4:39pm

2011.4.20.K

 

昨日は久しぶりに目黒・庭園美術館横の『茶酒』のテラスで、気持ちよい風に吹かれながら大先輩とランチしながらの談笑。毎冬一度は風邪を引いていて、用心深く人混みを避け遠出を控えていたため、冬眠から出て来たカエルのように恐る恐る娑婆に出た感じ。駅々ではストの時のように薄暗く、節電でエスカレーターは全部ストップだったが、運動不足だったので歩け歩け。話題は大震災や原発、今はまっているTwitterやiPhoneアプリの話など事かかず、久々に愉しい時間を過ごさせて頂いた。後ろを振り返らない先達の、前向きでかつ達観した人生観に大いに励まされ、少し弱気になりつあった長い冬を超えた実感を持てて、良い気分転換になった。感謝拝!

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散る桜

2011年 4月 12日 — 11:27am
詩集『残る桜』 能芝 隆著 思潮社 2002年 絵:渡辺信喜

詩集『残る桜』 能芝 隆著 思潮社 2002年 絵:渡辺信喜

 

◉大震災から1ヶ月が過ぎ、なを余震で揺れる続ける日本列島。放射線汚染ではドサグサ紛れにチェルノブイリと同じレベル7に引き上げられた。これでは最悪のシナリオになるのではないかと、不安で夜も落ち着いて寝られない日々ではある。昨日の大震災に亡くなられた方々への黙祷中に、此の地では天のイカズチもゴロゴロと叫んだー黙祷くらいで彼の魂は鎮まるものかと・・・。そして桜が舞っている。

◉桜が散る頃になると、能芝隆が遺した詩集『残る桜』を思い出さずにはいられない。死期を悟った能芝から私に託された遺言書でもあったが、毎年春になると嫌でも思いだす。残された者との見事な再会装置でもあったのだ。

 

残る桜(一)        残る桜(二)

花冷えの          さんざめく

しだれの枝に        露を着て咲く

つたい落つ         残り桜(はな)

か細き雨の         はなの香は夢

もろもろの夢        夢はひとの香

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