以前、あまりにもがんのことを知らなさすぎるので、自分でも納得するために、がんの成長速度をグラフ化してみた（4月30日のブログ【がんの成長速度について】）。素人考えでのグラフ化だったので、S医大の若い薬剤師さんに間違っていないか校閲してもらった。流石にプロで、事例の一つ一つを膨大な文献やアメリカの権威ある教科書から確認し何回も微修正しながらほぼ完成したグラフが上の図。 ◉がんもGompertzモデル(生物の成長過程を示すモデルの一種) に従ってS字曲線(シグモイドカープ)に成長すること。 ◉固形がんは8～10年で1～3cmに増殖すること。 ◉現医学では1cm大が臨床での検出限界であること。 ◉がん容積倍増時間（タブリングタイム）は早いものでは14日、遅いものでは630日と、がんの種類によってかなり異なることなどを盛り込んで理解しやすくした。 ◉このグラフはiPadやiPhoneで見られるようにしたので、患者の説明用や実習生の教材として活用して頂けるようで、お役に立てればデザイナーとして嬉しい限りです。将来医学の電子教科書に活用してもらえるのが現在の夢ですので・・・。そしてこの図で解るように、がんが見つかった時点が発病した訳でもがんに冒されたわけではなく、1cm〜3cm大で発見されたなら、少なくても8〜10年前から発病していたと言うことになります。なので50代〜60代でがん患者が急に増えますが、40〜50代の働き盛りにストレスなどから最初の1個の細胞ががん化していたことになりますので、45才くらいからは真剣にがん検診を受けて早期発見にご用心、ご用心。