Archive for 8月 2012


夏特有の活性化?

2012年 8月 30日 — 10:45am

 

◉明日ゲムシタビン20クールの2回目・55回目の外来化学療法室へ。その都度レントゲンと血液検査もしているのだが(最近では尿検査も増えた)、グラフィックデザイナーだった私は自分の体の状態が素人でもビジュルアルで一目で解るように自己流で時系列治療記録を作っている。これを見ているとゲムシタビン投与治療が1年6ヶ月と非常に長いのが良く分る。大概の抗がん剤は個人差はあるものの普通4~5クール、長くて10クールくらいで効き目が弱くなるのだが・・・。ネットで調べた所では3年続投された膵臓がんの方が一番長かった。今でも奇跡的に長いのだがこの方にあやかって今の倍の40クールを目標にしたいものだが・・・。

 

◉だがこの6・7・8月のCEA腫瘍マーカーの上がり方が気になって来た。と言うのも、左端ブルー点線内の2010年の6・7・8・9月の上がり方に似ているからだが、救いはSLXの上がり方が緩やかなのと、SCCだけは下がっていてまだゲムシタビンが効いている証拠が出てきたからだ。クレアチニンなどもジワジワ上がっても来ていて、主治医は「夏場特有の活性化のせいだと良いのだが・・・」と心配してくれている。確かに夏は体温も上がり免疫も上がるが、細胞も活発になるのだからがん細胞も活発になっても不思議はない。問題はそろそろゲムシタビンの薬剤耐性で押え切れなくなって来つつあるのか、それとも夏場特有のもので秋になれば沈静化するのか、今後治療戦略の選択肢が少ないのでなんとかゲムシタビンを続けたい。

 

◉腫瘍マーカーは目安なので一喜一憂しないようにと注意されてはいるがつい翻弄されてしまう。次回MRI・CT結果の出る9月末まで落ち着かない日々が続くことになりそうだ。

(8月31日pm6;00に改図・改文)

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森林公園にて

2012年 8月 23日 — 12:20pm

武蔵丘陵森林公園HPからのイメージ写真

 

◉昨日、闘病仲間2人で暑気払いに武蔵丘陵森林公園に行った。子供達が小さい頃に良く来たものだが、かれこれ25年振り。確かに森林を渡る風は幾分涼しいが、この日熊谷では36.9度Cにもなる猛暑であった。私はのんびり森林浴でもしようと決め込んでいたのだが、友人がサイクリングをやろうと言い出した。若かった頃に涼やかに風を切ってこの丘陵を駆け巡った爽快さを思い出しつい承諾。が年のせいか、適度に作られたサイクリングコースの丘陵なのにアップ時がキツイキツイ。あと少し頑張れば下り坂で風を切って涼しくなれると言うのに脚力弱くビクとも動かないので歩く始末。ま、2人共に肺に爆弾を抱えているので無理せずのんびり行けば良いものを、この友人はどちらが早いか勝負しようと言う。そうだ!この人は新幹線の運転をしていた負けず嫌いのスピード狂であったのだ! だから抗がん剤も次から次へと誰よりも早く試しているのか!そのことにやっと気付き『馬鹿馬鹿しい、私はゆっくり行きますよ』と却下した。

 

◉ほぼ半周10kmほど走り終え、サイクリング車の貸し置き場に戻って来た所で、5~6才の男の子が自転車に乗る練習をしていた。母親が色々教えるのだが、あと一歩の勇気を出せないためにどうしても乗れない。ジッとして居られないこの友人は男の子に自転車に乗るコツを教え始めた。平静時でも気管支炎っぽいイヤな咳をしているのに、熱心に何回も何回も腰を屈めて大きな声で教えているからゼイゼイ咳き込みながら・・・。

 

◉この67才の男性は肺がんで3年前に医者から余命1年、長くて1年半と言われている。日陰でアズキアイスを食べながら涼やかな目で見ていた私だが、そんなことも忘れて他人の子供にさえ一生懸命伝授しようとする信じられない行動を見て、延命の秘訣を垣間見させて頂いた。エビデンスにこだわることなく、何事にも全力疾走で毎日を生きているのだ。私は呆れつつも彼を見直すことにした。

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残暑お見舞い

2012年 8月 20日 — 11:04am

 

◉とうとう黄色のゴーヤが出来てしまった。来年の種になる実だが、この赤い種はちょっと不気味ではある。家人がなめると砂糖のように甘かったので調子に乗って沢山なめたら下痢をしてしまい困ったらしい。◉夕方になると虫の音が聞こえるようになって来たが、日中はまだまだ30度を超えて過ごしがたく散歩も勇気がいる。普通なら体重が減って困る所なのだが、私の場合は運動不足で夏太りなのか少し食べても肥えてしまう。それでなくても胃下垂でお腹が異常に膨らむので食事を減らしたりロングブレスをしたりして体脂肪をなんとか減らそうと四苦八苦。贅沢な悩みではあるが、なんとかこのクソ暑い夏を乗り切らなければ・・・。

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お盆

2012年 8月 15日 — 10:58am

 

◉今日は67回目の敗戦記念日であり、お盆でもある。1年前のブログを読み直してみたら、1年経った今も少しも変わらない情況ではないか。(再リリースします)そのため政治への不信感は1年前より高まるばかり。ユニクロの柳井正会長が、日本の官僚は世界基準では3流か4流で「このままでは日本は没落する」とまで明言している。その3流官僚に4流政治家がこき使われているのが日本の現状ではないのか。早く解散して国民の声を聴け!そして風穴を開けられる政治家よ出でよ。何も出来なくて大変悔しいが、4流国民として切望するばかりである。

 

 

明日は京都五山の送り火    2011年 8月 15日 ― 11:24am

 

 

◉今日は終戦記念日でもありお盆でもあり、明日は京都五山の送り火である。東北被災地の墓地では、いまだに墓石が壊れて散らばっている光景を今朝のTVで見た。悔しさや悲しみは計り知れない。今年は東北大震災や東電福島原発大事故に遭い、指導者なき日本政府・官僚・専門家・マスコミ、の情けない対応を見せつけられ続けている。◉福島原発事故が起ってから、日本の指導者の覚悟が次々と試され、次々とその覚悟のなさが露呈された。 ◉福島原発3号機が轟音と火花をあげて爆発し、その爆発煙が空高く上がったのに、それを「もやが上がっている」と表現し、映像はできるだけ小さく見せた。(広島原爆の20個分のウラン放射線量を世界中にばらまいているというのに)◉基準値の3355倍のヨウ素が検出されても「直ちに健康に影響がない」と政府は繰り返した。◉SPEEDIを公表せず・生かせず、未だに福島の子供を避難させて守ろうとしない。◉さらに本来責任を取らなければなぬ経産省の大臣は、更迭したという3官僚に勧奨退職扱いで1200万円上積みし6000万円~8000万円という税金を退職金に使うという、許せぬ国民への背信行為を平気でやる。することなすこと、メチャクチャな5ヶ月だった。多分66年前の昭和大戦敗戦前・敗戦後も陸軍と海軍の無責任支離滅裂作戦と重なって見え情けない気持ちだ。◉そして五山の送り火に陸前高田の薪を鎮魂のために焚こうと、善意で企画されたのにセシウムが出て、市長は「残念」という言葉を残して中止したらしい。冷静に表皮のセシウムを除染さえすれば、残りの薪は焚いても良かったのではなかろうか?そうすることで福島をもっと身近かに感じられたろう。2000年間の都を経験し、大乱の戦火をくぐり抜けた歴史を持つ京都ならではの、大事な役目があったような気がするのだが・・・。

◉彷徨える昭和大戦300万人、東北大震災2万人の御霊よ、

明日は迷わず天の川に集い日本を見守ってください。

 

さもしさや 背筋の凍る お盆かな

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