詩集『残る桜』 能芝 隆著 思潮社 2002年 絵:渡辺信喜
今日は朝から花散らしの雨が激しい。桜が散る頃になると、京都の友人能芝隆が遺した詩集『残る桜』を思い出さずにはいられない。能芝が散ってから早や10年になろうとしているが、こんな日はやはりこの詩を読み返して彼の無念さを想う。そして今年も運良く散らずに残っていて夢を見られていることを感謝せずにはいられない。
残る桜(一) 残る桜(二)
花冷えの さんざめく
しだれの枝に 露を着て咲く
つたい落つ 残り桜(はな)
か細き雨の はなの香は夢
もろもろの夢 夢はひとの香
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