おれ,ゴリラ。おれ,景品。
◉facebookの「ほぼ日刊イトイ新聞」(糸井重里 編集)で、土屋耕一さんの読みものの連載が始るのを知った。土屋耕一さんと言えば1972年(昭和47年)、私が京都から東京に出て来たばかりの頃、明治製菓70周年記念キャンペーンの仕事の打ち合わせで松永先生とご一緒に土屋先生にお会いしたことがあった。確か喫茶店だったが、ご高名は京都の広告代理店に勤めていた時から知っていたので足が震え、テーブルに着く時に段差があってよろけてしまった。あの大きなギョロリとした目が笑っておられたようだった。しばらくたって松永先生から「おれ、ゴリラ。おれ、景品。」のロゴ制作を指示された。その明快なコピーに心酔し、東京に出て来てすぐ大きな仕事を任された緊張とやりがいで大興奮したものだ。
◉その景品であったゴリラは今のようなゆるキャラ風ではなく結構リアルだったので、我が家の子供達は喜ぶどころか怖がって寄せつけなかった。なのでこの前に身辺整理したとき捨ててしまったのだがネットオークションで、ナ、ナント298,000円の値がついていた。ウ、ウ、早まったようだ。