よくなる気配

        5月31日                 6月14日    

 ◉昨日ゲムシタビン25クール目の1回目を済ませた。主治医が転勤前日とは知らなかったが、そのお陰で今まで聞けなかった話も聞けた。検査結果は2週間前からこの日の比較レントゲン写真では随分良くなった兆候画像になっていた。左の楕円内の肺上部は潰れて空気が入らないため白くなっていたのだが、昨日は風船が膨れるように空気が戻り黒く写っていた。また、横隔膜の位置が下って広がったので呼吸が楽になることが見て取れると説明。成る程、2週間前には会話が長く続かなかったり、就寝中の喘息に悩まされたが、ある日ピタッと改善されたのは確か24クールが終わった辺りだった。実感として抗がん剤が初めて効いているのかなと感じ、宇宙遊泳している身体が生還したような感覚を味わった。

 

◉4年前に間質性肺炎をやった時は右肺下部が1/3真っ白になり、石質化したので治らないので覚悟して下さいと言われたが、奇跡的にいつの間にか治り、今回のブランハメラ肺炎球菌後遺症もまたまた奇跡的に治る気配。人間の身体と言うのは不思議なものだ。

 

◉主治医曰く「正直ゲムシタビンがこんなに長く、こんなに効くとは思ってもいませんでしたよ。肺がん3aだと通例1年2ヶ月くらいが生存期間中央値なので長くて2~3年が限度。中谷さんの場合は間もなく5年目と言うのは生存期間中央値グラフからは相当外れていて驚きですね。5年目超えると生存率15%~20%の仲間入り(放射線療法と化学療法の合併療法を受けた場合で、化学療法のみだと既にこの世にはいないと思われる)。完治したと言いたい所ですが、残念なが根治出術はしていないのでこれからはより長い延命治療をめざしましよう。ただし相当長く(5〜9年)なると抗がん剤やCTの放射線被曝などの累積で二次がんの発症の可能性(1%〜3%)も出て来ます。気をつけて頑張って下さい。」とのことだった。

 

◉ようやっと5年目が近くなったと言うのに確立は非常に低いとは言え今度は二次がんの心配をしなくてはいけないとは・・・。家族のがん歴が高いと可能性が高くなるらしいが、両親・祖母ともに(胃がん・胆管がん・子宮がん)がん死なので油断は出来ない。

 

◉ ちょっと飄々としたところのある若くて正直なS主治医だったが、1年2ヶ月の標準的期間のお付き合いだった。ご教示ありがとうございました。

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