早いもので丸7年

 

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◉2008年9月9日に【肺がん初治療:放射線+化学療法同時療法】を開始してから早いもので丸7年になり明日から8年目。告知後、頭は真っ白でセカンドオピニオンも誰に相談して良いのか分からず、気がつけばバタバタと大学病院の勧める標準治療を受けていた。皮肉な話だが『抗がん剤で殺される』という船瀬俊介の講演をYouTubeで見たのは初期治療の抗がん剤がほぼ終わった後であった。よほど精神力の強い人か医学に精通している方は無治療を選択される方もおられるようだが私の様な弱い人間には決断出来ず、治癒率がたとえ10%の抗がん剤でもすがるほかなかった。その後7年間で受けた抗がん剤は70回(6種類・分子標的剤2種8回)に達した。
◉闘病が長くなると不思議な経験もするもので、最近では気管支にまとわりついていた肺がん細胞のかたまりが口からボコッと飛び出し、苦しめられていた憎たらしい敵を肉眼で見られたり、午後2時頃になると38℃前後の腫瘍熱が4〜5日続いて出たりしている。原因は壊死したがん細胞を白血球が異物として攻撃しているかららしい。
◉色々な副作用に悩まされてはいるが運良く抗がん剤に殺されることもなく、抗がん剤仲間に比べ随分長生きしていて、孫が1人から3人に増えたり3階建ての新居にも住めたことは不幸中の幸いであった。
◉革新的な最新治療法が次々報告されていて、少しでも長生きしていればその恩恵を受けられるかも知れないとかすかな期待がふくらむ。自力で病院へ行けるくらいの体力を維持出来るよう毎日を充実させたいものだ。主治医が来春にでも「ニボルマブ」を予定しているような話をしていただいているので、今年の魔の冬もなんとか越して桜を見たいものだ。

Category: 体のこと   |  Comment »


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