銀花、最後の夕べ

 

季刊「銀花」161号最終刊(文化出版局・2月25日発売)

季刊「銀花」161号最終刊(文化出版局・2月25日発売)


季刊「銀花」161号最終刊(文化出版局・2月25日発売)
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初台、蘭蘭酒家別館にて。(杉浦康平氏、高田宏氏、大谷一良氏と青戸銀花編集長)

 

2010年2月27日午後5時。銀花編集部の銀花終刊『感謝の会』に出席させて頂いた。この記念すべき日に、ふ、不覚にも、いつも持ち歩いているブログ用のデジカメを忘れてしまい、やむなく携帯カメラでのスナップショット。巨匠小林庸浩氏に後勝彦氏がおわす会を、こんなボロボロの画像で紹介して大変お恥ずかしいかぎりで、申し訳ありません!

 

乾杯の挨拶では高田宏氏が「40年前に船出した銀花号は、多くの夢やお金で買えない財宝を満載した宝船になり、ようやく大航海を終え帰港されました。その大航海を祝して乾杯!」

 

杉浦先生は77歳でありながら、いつものように背筋をピンと伸ばし、ニコニコとお元気そのもので、「銀花は1年毎に号の色を変えたり、いつ終わっても良いような設計を1970年代初頭にしておいたものですから、そんなに悲しくはありません。」・・・と。

本心は読めないが、悲しみは我々の2倍も3倍もあったであろうことは、この会に出たくないと駄々を捏ねておられたご様子で、推察出来る。

 

美味な料理に感嘆しつつ、出席された20数名の紹介とコメントが進行し、私に回って来た頃にはハンカチが相当濡れていた。それでもなんとか、前日電話で約束した友人平岡正氏の伝言である「23歳の時に出会い、63歳になりましたが、銀花と出会えたことは大変幸せでした。ありがとうございました!」の感謝の言葉だけは忘れずに紹介させて頂いた。

 

宴が終え、杉浦先生がお一人で店を出られたので、私が甲州街道までお見送りしたのだが、そのスタスタ足早に歩かれる後ろ姿は、新たな地平に何処までも挑戦しつづける巨人そのものでしたし、今日出会ったみんなも自分のスタンスで思いっきり歩き続けなさいよと暗示されいるようでもあった。

 

追記ー下の写真は後日、山室眞二さんと島田薫さんから送って頂いた写真です。


後日、山室眞二さんと島田薫さんから送られてきた記念写真

 

 

 

 

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