渡辺淳一氏作品がネットで無料全文公開

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国内文芸作家がネット上で作品を無料全文公開するのは初の試みらしい。出版元の朝日新聞出版によると、渡辺氏も今回の企画を快諾したといい、広く無料公開することで新規ファンの獲得を狙うとのこと。ネット上で期間限定で『死化粧』を無料全文公開する企画で、この閲覧者が公開から約1日半で1万人を突破したらしい。渡辺氏の単行本・文庫本のメイン購入者層は50~60代の男性だが、今回の企画では30~40代男性の閲覧が多いという。

 

電子ブックのさきがけとしての調査企画だなと思いながらが、アクセスして試しに読んでみた。内容は医者の死生観の話で身につまされたが、やはりパソコンでは読むのに大変疲れた。本文は見開きで縦組みで50ページほどだが、いかんせん文字が小さい。大きい文字を一つだけ選択出来るのだが、カーソルで自由に読みたい場所に移動出来ないのでワズらしくストレスがたまり、結局見開きページを老眼をかけて前のめりになって読んだが、これでは年寄りにはツラい。30~40代男性の閲覧が多いのはこのためだろう。

 

やはりパソコンではなく、本も閲覧し易そうなiPadで日本語の本を早く読んでみたいものだ。多分、可読性は格段に優れていると思うからだが、期待通りだかどうかは未知数。だが驚いたことにiPadはiPhonよりも売れ行きが良く、28日間で早くも100万台を突破したらしい。しかも本のダウンロード冊数は28日間で150万冊とのこと。

日本でも期間限定とはいえ、渡辺淳一氏作品がネット上で無料全文公開されたりして、この2題は電子ブックが本格的に始動し始めたんだなと実感出来る出来事だった。

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