モグラ叩きが始まった。

 

左:イメージ画像 右;大活躍のS医大のドクターヘリ 左:イメージ画像    右;大活躍のS医大のドクターヘリ

1回目の抗がん剤は、副作用を押さえる薬が日々進化していて、3日目から1週間ほどの軽めの吐き気と、まだ少し続く筋肉痛を伴う軽めの倦怠感で済みそうだ。なので川越祭りの祭り囃子が聞きたいのと、佳境に入った龍馬伝を自宅でゆっくり観たくて、先週に続き2泊3日の一時帰宅することに。(来週後半には2回目の抗がん剤投与があり要静養)
【10月12日(火)】
●抗がん剤投与から4日後の腫瘍マーカーが出て来た。CEA.SLX.SCCともに軒並み下がっていた。中には半減しているものや正常値に戻っているものもあるが、これだけで一喜一憂しても仕方ないのだけれど、今も体中をぐるぐる回って、どこかに潜んでいる飛び散ったガン細胞と戦っているかと想像すると頼らざるを得ない。始まったばっかりなので正確な効果の結果は3週間毎に4回投与した後なのでまだまだ先だが、期待せざるを得ないので、ホント頼むぜ!   アリムタとカルボプラチン。
●終日緒形拳からの手紙(文化出版局)を読んだ。緒形拳の真っ直ぐな生き方と、野太い書は大好きだ。私も若い時には光悦に魅せられて60過ぎたら書をやろうと漠然と考えたこともあり、色々やってみたが定まらず結局モノにはならなかったようだ。ただ40代に書きまくった時期があった。尊敬する今は亡き輪島の漆芸家角偉三郎氏にお会いしに行った折、氏が運転する四輪駆動で遠見京美さんの和紙工房に連れて行って頂いた。その時見た、京美さんの独創的で野性的な和紙に大いに触発されて書いたものが北陸に幾枚か残っているようだ。今となっては恥しくもあり懐かしき限り。
●体操とウォーキングに明け暮れる。

 

akatonnbo

【10月13日(水)】
10階を  超えてトンボよ  何処へ行く
【10月14日(木)】
●終日『手をめぐる四百字 2 女たち』を読んだ。父の漆まみれの手と、あかぎれだらけの母の手に育てられながら、反発もした若き日の未熟さを恥入りながら病室のベッドで自分の手を見直した。なんの苦労もしたことのないような綺麗な手で、パソコンのペンダコだけが光っている。
●この病院では風呂は隔日で、20分の制限付きの腰湯までである。最初は時間が気になって落ち着いて入れなかったが、風呂の入り方の要領が大分わかって来た。まず湯船の蛇口を最大限出しておいて、洗い場のシャワーで体と頭を洗ってしまう。その間に20cmほど湯が溜まるので、湯船に足も伸ばして寝ころぶと何とか肩まで浸かって全身浴の気分を味わえるという具合である。目覚まし時計を20分後にセットして…。

それでも介護なしで不自由なく入れるだけでもまだまだ幸せではある。
【10月15日(金)】
●採血とレントゲン。「5日のレントゲンより更に小さくなっているようだです」、と主治医から報告があり嬉しい限り。来週は体調整えて2回目のアリムタにトライだが、今週20日にはiPhone用(Uチューブアドレス)のカノンカレンダーも発売されるので楽しみが倍増。

 

maturitoyabu

【10月16日(土)】

一時帰宅するため8時10分のバスで自宅に戻る。旭町三丁目の「松平定綱の山車」がすぐ近くの公園に出ているので孫と早速見に行く。テンツクテンテン・・・お囃子にのり獅子舞・ひょっとこが舞っていた。午後は娘夫婦の車で私が大好きな川越・藪蕎麦(川越市小室2-10)に連れて行ってくれた。主人は神田・藪蕎麦で修行してのれん分けしてもらった方だけあって、細身で色白の蕎麦はのど越し良く、なんとも絶品で、これなら多少のムカつきがあってもツルンと食べられるだろう。

【10月17日(日)】

やはり自宅の布団はぐっすり眠れる。7時半に目覚めた。今まで気づかなかったが、愛にすっぽり包まれている気がした。 今回の抗がん剤は2週間経っても筋肉痛を伴う倦怠感が残っており、後半のために終日のんびり静養。出たとこ勝負のモグラ叩きは、始まったばかりだ。

Category: 体のこと   |  Comment »


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