お役に立てれば

2011.10.1-

 

お世話になっている化学療法室の薬剤師先生が、抗がん剤の副作用に悩む患者さんたちの説明のために自らパンフレットの編集・デザインまでやっておられる。プリンターからのプリントだったりiPadのタブレットで説明されていて、現在「吐き気・おう吐予防」「抹消神経障害の対策」「皮膚障害予防」(各5~6頁-図は省略)の3種類がほぼ完成してきた。ラフデザインを内科医師、看護師さん、医学生から薬剤師さん、患者さんなどに見せてそれぞれの意見・提案を反映させながら、じっくり時間をかけて少しでも患者さんたちに判りやすく有益で共有出来る情報になるように留意されながら・・・。たまたま私がデザイナーであることを知られてアドバイスを求められたのだが、デザインの微妙な色彩感覚や感性、レイアウトのニュアンスはとても言葉で説明しきれないので、最終仕上げを私がボランティアさせてもらっている。

先日も化学療法室の掲示板に貼られた小冊子を熱心に見られている女性がおられ、紹介されている吐き気予防の【内関のつぼ】の写真を見ながら確かめつつ指圧されていた。吐き気を少しでも軽くしたい気持ちは良く解るので、お役に立っているようだ。40年やって来たデザインの仕事だが、今度は患者の立場に立って少しでもお役に立てれば、お手伝いのやり甲斐がありそうだ。

Category: 仕事のこと   |  2 comments »

コメント2 件

  1. Moto

    中谷さん、いつもご協力いただきありがとうございます。パンフレットについて患者さんから屈託のないご意見をいただけるように、先週からご意見箱を設置しました。多くの患者さんの意見が聞ければ良いなぁと思っています。でも、まだ投書はありません。残念!!

  2. Kanonjiji

    Motoさんへ
    こちらこそお世話になっております。
    ワガママな患者ばかりですが、懲りずにお付き合い下さい。
    投書でもしようかと思う患者さんは、よほど心に余裕があるか、
    思い悩んでいる方かどちらか。
    じっくり待ちましよう。


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