最近読んだ本-2

 

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『生きる勇気、死ぬ元気』 五木寛之・帯津良一  共著 平凡社刊


タイトルの旨さについつい買ってしまった。
生きる為に勇気がいるのは分かるが、
死ぬ為にどうして元気が必要なんだろうと疑問が湧いたからだ。
6月11日 散歩がてらに休み休みウォーキングし、駅前の書店にて購入。
すぐ近くの珈琲館にて2時間ほど読書。

読み始めたばかりで驚かされたのは、対談始めの頃に五木氏の投げかけた質問。
私がセカンドオピニオンでお世話になった中川恵一先生らが
今年初めに実施した『望ましい死のあり方』のアンケートの結果についての話で、
私も注目すべき内容だったその新聞を切り抜いて手帳に挟んでいて(下の写真)、
主治医といつの日にか話し合うことになるだろうと思っていた。

《ガンになったら最後まで闘うことが必要か?》の質問に、
患者は81%  医者19%  看護士30%  一般市民66%

の結果に、私は患者と医者の考え方の差が恐ろしくあるのに愕然とした。
医者の19% が物語る現実は、現代医学の限界を露呈した証の数字であると思う。
治せないから闘うことの必然を医者は感じていないのである。
もし、治癒率がもっと高いのであれば逆の81%の数字になっていたはずだと思うからだ。
色々考えさせられる内容の濃い本だが、五木氏が死に面と向かって知りたいと
考察する姿勢は流石である。(後日に続きを書く積りです)
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朝日新聞 2009年1月21日朝刊 切り抜き記事


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Category: 体のこと   |  5 comments »

コメント5 件

  1. いちむら

    こんにちは。その後お体の具合いかがですか。興味深く記事を読ませていただきました。「闘う」ということの意味が、患者さんと医師とでは、圧倒的に異なるのでしょうね。患者さんにとって「闘う」は、まさに実存の問題なのに対し、多くの死(=人の生の最後)をある程度距離を置いて見ている立場との落差。この落差からどれだけ、生を豊かにできる滋味を掬いとることができるのか。ご紹介の本には、そのあたりが書かれているのかと拝察しました。まだ、梅雨のじめじめが続きますが、ご自愛のほど。最近、少しずつ雨が好きになってきた自分を発見しています。では。

  2. カノンじーじー

    いちむらさん、早速のコメントありがとうございます! グロブに更新アップして、こんなに早くコメント頂いたのが初めてなのでとっても嬉しいです。仕事を急にドクターストップされて半年も実社会から隔離(疎外感)されていた患者にしてみれば、おおげさに言えば、多分この生のやり取り(ライブ感)そのものが、生きている実感と感じられます。
    この先の展開はどうなるか神のみぞ知る世界ではありますが、なるべく元気よく虚空に旅立ちたいものです。それまで変わらずお付き合い下さい。ではまた。

  3. カノンじーじー

    いちむらさんへ追伸
    本の内容はともかく、《ガンになったら最後まで闘うことが必要か?》の質問に、医者が19%しかいないと言うことは、ガンが如何に完治しない病気であるかを如実に物語っている証です。完治する病気であれば逆の81%になっているはずだから・・・。
    不治の病であるから最後まで闘っても意味がなく、最初からサジを投げていて、如何に苦しまずにあの世に送るか、を緩和ケアと称し、早く受入れなさいよ。と、私は理解し、受入れています(どうあがいても受入れざるを得ないのですが・・・)。

  4. いちむら

    追伸、恐縮です。私など、お届けする言葉も持ち合わせていませんが、ときどきネットで、友人のお寺の和尚さんの言葉を味わっています。
    http://www4.rocketbbs.com/441/yamadera.html
    http://www.yamadera.info/
    では、また。お孫さんのかわいい写真、楽しみにしております。

  5. 中谷おさむ

    私も浄土真宗京都本願寺派の門主、大谷光真さんと同窓で中学まで一緒に学びました。
    なかなか興味深いHP紹介して頂いてありがとう!
    休みの日にゆっくり読みます。
    今、虚空時計を楽しんで制作しています。137億年を60秒にビジュアルで視角・体現する時計なんですが、
    私が死ぬ前には、頭の中でこの時計がグルグル動いていて137億年を往ったり来たりしているんです。
    楽しいと思いませんか? 中谷匡児拝


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