アリムタはやはり高かった

 

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1昨日は外来で化学療法室にて、4回目のアリムタ抗がん剤投与日だった。2年前にはなかったEIZOの医療用液晶テレビを、ヘッドフォンなしで気持ち良く見ながら(リクライニングシートのヘッド部分にスピーカーがある)アッと言う間に2時間半が過ぎた。お世話になった化学療法室の方々に礼を述べて、いざ支払いの機械で支払いを済まそうとすると、約16万円と表示された。ん?2年前の外来抗がん剤投与では5万円でお釣りが出たはずだったので、1桁間違いではないのかと尋ねたが合っているらしい。そう言えば主治医からアリムタは少し高いとは聞いていた。以前ネットで調べたてみたらⅠ本の原価が約24万円だったが、どうやら2本使用していたのだった。今回は他にカルボプラチンなども使用しているので、保険適用しなければ1回の抗がん剤投与は約54万円かかることになる。入院していればDPC制度(診療報酬を保険や投薬に応じた『出来高払い』ではなく病気の種類による『定額払い』)が受けられるのに、なんと外来だと適用されない制度なのだ。DPC制度は旧薬と新薬の差額を病院が負担するため収益が上がらず、新薬を使わない医療機関が出てくる可能性があり、危惧されてもいるが、高額費用に悩まされている患者にとっては、外来でも全く同じ治療なのだからDPC制度を受けられるべきだと不満に思っている患者が殆どである。2年前の入院の時であったが、ベッドから落ちて危篤状態になり家族一同が見守る中、蘇生してしまった患者さんがいた。家族一同はガッカリし、本人もどうしてこのまま死なせてくれなかったのかと主治医に抗議したそうで、それくらい高額費用で困っている患者は多いのだ。この事実は笑い話ではなく、どんどん良い薬が開発されてガンが完治することを願っているが、新薬・先進医療はいくらなんでも高額過ぎる。だからであろうか、最近のガン保険は2年前とはガラリと 変わって先進医療が受けられたり、収入保証制度まで考慮されている。ガン家系で不安がある方はこれらのガン保険に入っておかれたほうが安心なのではなかろうかとつくづく思う。

Category: 体のこと   |  Comment »


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