なかにし礼氏 食道がんを克服

国立がん研究センター東病院のHPから:陽子線治療照射室 中:I期非小細胞肺がん 右:照射後がんが消失

 

◉つい先ほど今年3月(2012年)に食道がんを告白した作詞家で直木賞作家のなかにし礼氏(74)が、「陽子線治療で食道がんが完全に消えた」と元気に語っていたのをテレビ朝日「ワイド!スクランブル」で見た。さすが知の人だけに告知からのがんの受け入れ方や立ち直り方、情報収集能力や人脈・闘い方が私とは雲泥の差があったようだ。最初はとうとう来たかとオロオロされたようだが、すぐ奥さんと情報を集めて勉強し、最初の医者が「すぐ手術しましょう」を勧めるのを断ったとのこと《27歳と54歳の時に心筋梗塞を患っているため手術が不安だったため》。そしてセカンドオピニオン・サードオピニオンはおろか激しいやり取りもしながら5人目の先生でようやく「陽子線治療に出会って「切れないがん患者に光を当てたい。実験台になってもいい」との思いでこの治療に全知全能《医者に任せきりではなく自分の命を自分で決める=人生最大のワガママ》にかけてみようと決心したとのこと。その甲斐あって60回の陽子線照射で4cm大のがんが完全に消失したと言うのだ。

 

◉胃カメラをやっている最中に食道がんが発見されてからたった半年あまりの出来事なのだが、信じられないことにこれらのいきさつを食道がんを克服した本に告白し出版されているようだ。リンパにも転移していたらしいので3〜5年は経過観察しなければとても克服したとは書けないと思うのだが・・・。それはさておき、なかにし礼氏のおかげで、高額の陽子線治療も完治出来るとなれば命にはかえられないので爆発的に広まるのではないか。そして保険適用が早やまれば切れないがん患者に光が当たり、彼の思いが叶うことだろう。最後になかにし礼にとってがんとは?の問いに「死を意識して感性より研ぎすませてくれた良き友」と答え「これからの作品は以前より良くなるので期待して下さい」と自信タップリ。私にとってのがんは会いたくもない悪友としか言いようがないのだが・・・

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