2月6日 主治医との会話
◉『体調いかがですか?』
○「ブランハメラ肺炎にかかった昨年12月1日から咳と血痰が今だに出て困っています。
血管新生*からの出血でしょうか?」
(※がんが成長するためには多くの栄養が必要となり、そのため安定した栄養を確保するために、信じられないことに自分たちに栄養を送るための血管を勝手に作り出す。この新しい血管を作り出すことを血管新生と言い、出来立てなので切れやすい。)
◉『う~ん、それはなんとも言えませんね』
・・・
聴診器で肺の呼吸音を聴いた後、
◉『喘息のような音がでています。取りあえず気管支が広がって楽になるようにホクナリンテープ2mg(交感神経刺激作用のある気管支拡張剤)を出しましょう』
・・・
○「予後はどんな感じになるでしょうか?」
◉『そろそろ知っておいてもらうために言っておきますが、
コップ半分か1杯の血が出たら病院に来て下さい。
特別に何か出来るわけではなく、安静にして冷やすくらいしか出来ないんですが・・・、
もし出た場合は左の肺に入るのを防ぐため右を下にして寝て下さい。
右肺が万一ダメになっても左肺は残したいですからね』
『アッ、それと扁平上皮がんの場合は血管に食いつくことが時々あります。
それが太い血管だと切れると2~3分で体中の血がバッ~と出てしまうことがあります』
○「エッ! それでは即死ですね!・・う~ん、それもラクでいいかも知れませんが・・・」
◉『(顔をしかめながら)この病院でも時々ありますが、それは悲惨な光景です』
○「風呂場かトイレにしたいですものですね」
・・・
◉『クレアチンの数値が少しづつ下がっていますね。
普通は滅多に下がらないんですが、まだ体力がある証拠です。
もう少し下がるようならジェムザール再開も考えられますよ』
○「ゲムシタビンが再開出来れば増殖を少しは遅らせますね」
・・・
◉『少し早いですが3月4日にCTを撮り、呼吸器機能も調べて決めましょう。
では次回3月6日に・・・』
○「ありがとうございました」